飛鳥はなぜアスカと読むか 浜田裕幸  

             飛鳥は朝廷が命名した宮都名である 2018年 

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なぜ「飛鳥」という文字が「アスカ」と読めるのか。
多くの人が疑問に思うのであるが、いまだに明快な答えをみない。
この論文では、「飛鳥」がアスカの表記になった経緯の考究を軸として、多方面から「飛鳥」を考察する。

【 第1章 はじめに 】

 敗戦後七十余年を経過した現在でも、未だに「飛鳥」と「アスカ」についての関係が中途半端に論じられている。
これは、日本古代史を専門とする歴史学者の怠慢に責任があると私は思っている。

 「飛鳥」を地名「アスカ」の単なる一表記とみれば、地名論などは歴史学者の対象でないかもしれない。
しかし私は、「飛鳥」は朝廷が国家意識に基づき国家の体面を主目的として大和のアスカ地域に所在する宮都につけた名称である、と認識している。
そうであれば、成立動機において「日本」「天皇」の称号とほぼ同列の問題であり、歴史学properの領域に入るだろう。

 東京・江戸  平安・葛野/愛宕  平城・ナラ  飛鳥・アスカ
このように並べてみると判然とするのではないか。前者は首都名であり、後者はその地名である。東京と江戸の名称を関連づけて論議することはない。しかるに飛鳥とアスカの関係が未だに取り上げられている。この混迷について、私は冗談で「人麻呂の呪縛」と言っている。


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